日本ハムの「ビッグボス」新庄剛志監督(49)がその影響力を社会貢献という部分でも活用し始めている。

 15年ぶりのプロ野球界への復帰が、誰もが予想していなかった古巣・日本ハムの監督業ということで11月4日の就任会見以降、球界の話題を独占。ツイッターのフォロワーが約54万人、インスタグラムのそれが約73万人という影響力が、ここに来て意外な方向に展開し始めている。

 それが続々と舞い込む「迷子犬の捜索依頼」だ。新庄監督は白いランボルギーニに乗って札幌ドームに登場した11月30日のファンフェス前に、自身のインスタで突然、ファンから依頼された迷子犬の捜索呼び掛け投稿を行っていた。

 札幌・豊平警察署に出されている迷子犬の捜索ポスター「名前ひな、メス、犬種ヨーキー、11歳」を添付しながら「この子をみつけたらどうか保護して連絡してあげて下さい」とSNS上で道内のファンに向け呼び掛けたのだ。

 すると、この拡散によって「ひな」は翌1日までに無事発見に至り飼い主の元へ。新庄監督のSNSコメント欄には飼い主による「皆様のおかげで無事にみつかりました。新庄さんや皆様の拡散力でひなのことを知らない人本当にいませんでした。車にひかれそうになっているところを無事に保護してもらいました」という感謝の言葉がつづられた。

 さらに、これを知ったフォロワーから札幌市と兵庫県・西宮市の迷子犬の保護を求める情報が新庄監督の元に寄せられ、指揮官は再び捜索ポスターとともに「この子達が迷子になってしまったみたいなので見かけた方は保護して連絡してあげて下さい」と情報を拡散している。

 自らもバリ島在住時にケガをしていたポメラニアンの「ラナちゃん」を保護してその生涯を見届けるなど愛犬家の側面を持つビッグボスなだけに、野球だけにとどまらないその影響力とSNSの有効活用には多くの絶賛の声が集まっている。

 選手育成の根幹に「人間性」を挙げ「試合中にインスタライブをしたい」とSNSの重要性も説くビッグボスならではの社会貢献活動だ。