米ヤフースポーツは3日(日本時間4日)に今オフ「FA選手トップ111」をランキング形式で紹介した。

 トップ3はいずれも遊撃手で、コリー・シーガー内野手(27=ドジャースFA)が1位、カルロス・コレア内野手(27=アストロズFA)が2位、トレバー・ストーリー内野手(28=ロッキーズFA)が3位だった。4位はフレディ・フリーマン内野手(32=ブレーブスFA)、5位はマックス・シャーザー投手(37=ドジャースFA)とした。

 日本選手でランキングに唯一入ったのは菊池雄星投手(30)で37位。マリナーズはこの日、球団(4年6600万ドル=約75億2000万円)、菊池(1年1300万ドル=約14億8000万円)とも選択権を行使せず、菊地はFAになったと発表した。

 FAでないという理由でランキング外だったが、ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦する可能性がある広島・鈴木誠也外野手(27)の名前を特集の冒頭で挙げた。注目度が高い証明だ。

 遊撃手に大物がそろう今オフはFA市場が活発になりそうだが、不安材料がある。米大リーグ機構と大リーグ選手会とのCBA(労使協定)が12月1日(同2日)で期限を迎えるが、更新に向けた交渉難航が予想されているからだ。

 新CBAが締結されなければ、12月上旬にフロリダ州で予定されているウィンターミーティングは延期となり、FAやポスティングなどはストップ。今回の主題がチーム総年俸の制限に関することのため、AP通信は10月24日(同25日)付で「ストライキは避けられず、FA市場は凍結され2月の春季キャンプ開始を脅かす」と報じている。鈴木誠が米移籍を目指す場合、影響を受けかねない。