阪神は20日のヤクルト戦(甲子園)を0―0で引き分け。阪神・ガンケルとヤクルト・高橋の投げ合いとなった投手戦は、最終回まで双方ともに三塁すら踏むことなく、2時間43分の短さで終了した。

 残り試合が少なくなっていく中、ヤクルトにとっては勝ちに等しい、阪神にとっては負けに等しいドロー決着。前夜の同戦で16安打11得点と爆発した虎打線も、この日は5安打無得点と低調だった。

 ヤクルトに点灯しているマジックは3にまで減り、阪神の逆転優勝の可能性は限りなく低くなった。必勝を義務づけられた首位攻防戦を勝ちきれなかった矢野監督も「ウチの立場では勝たないといけない試合ではあったけど、全員で精一杯戦った結果なのでこれは変えられない。受けとめて残りの試合をやるしかない。残りの試合(を勝つこと)で『この引き分けがあったから優勝できた』という風に変えられる。チャンスはまだ残っている」と自分に言い聞かせるように声を振り絞った。