与田竜が首位いじめだ。中日は16日のヤクルト戦(神宮)に5ー3で勝利。先発したロドリゲスが5回3失点の粘投で今季初勝利をマークすれば、打線も奮起。5回に約3か月ぶりの一軍出場となった根尾が同点適時打、ビシエドの勝ち越し2点適時打などで、この回に一挙4点を奪うなどして逃げ切った。ヤクルトの優勝マジックは6のままとし、中日が意地を見せた。

 以下は与田剛監督(55)の一問一答。

 ーーロドリゲスが12試合目の登板でついに今季初勝利

 与田監督 初勝利を何とかつけたいという気持ちは、みんな強かった。あの5回になんとか勝ち越したままマウンドを降りてくれたので良かった。

 ーー最後の5回二死でオスナを打ち取るところはチーム全員があと1つと声を出していた

 与田監督 ずっとその前から(声を出していた)。二死から安打が続いて祈るような思いでいた。

 ーー根尾をシーズン最後に遊撃でスタメン起用した意図は

 与田監督 やっぱり一軍の試合で使うためにはどのポジションがいいのかという中で、外野との併用を考えてきた。もちろん、ショートでの夢をわれわれも諦めていないし、この時期になってしまったが、いろんな形で動きも良かったし、落ち着いたプレー、スローイングもそうだし、いろんな部分でレベルアップしてきたなと思う。

 ーー3年目の根尾の成長度合いは

 与田監督 まだまだ私が望んでいるところは高いところなので、チャンスでの凡打の形、走塁もまだまだできないこともある。それは一つずつ練習していくしかない。ただ、上達しているところは間違いなくある。満足してはいけないが、一つずつ自信にしてやっていってほしい。

 ーータイムリーが出たのは自信になる

 与田監督 だと思う。勝負強さは今年の春先も持っていた男だから。そういう強さはますます(感じる)。あの(5回の同点適時打の)1点は本当に大きかったし、そういう根尾の良さというのは、二軍でよく鍛えてくれたと思う。

 ーー根尾に残り試合で望むものは

 与田監督 特にそれは変わらず、今までと一緒。いろんな場面で、いろんなことでレベルアップしていってほしいと思っている。残り試合で見ていきたい。

 ーー6回からはリリーフ陣が無失点リレーで踏ん張った

 与田監督 何とか取った点を全員で守り抜く。守備も非常に全体的に良かった。いいゲームだったと思う。

 ーー加藤翔は神宮球場では6月18日ヤクルト戦で移籍後初打席に本塁打を放って以来、打点をマークした

 与田監督 そうだけど、あそこ(8回無死二塁)はまずはきちんとバントを決めないと。結果は粘ったが、戦術としてはまずはバントをしっかり練習しないといけない。でも(神宮球場で)いいことがあって良かった。