エース格の連夜の炎上で、巨人のローテが崩壊寸前だ。27日の中日戦(バンテリン)は先発・山口がビシエドに2打席連続2点適時打を浴び、2回4失点KO。打線は大野雄を攻略できず1―4で2連敗となった。

 前夜の広島戦(東京ドーム)では二軍登板を経て復帰したエース菅野が6回3被弾5失点。2戦連続でかつてのエースたちが背信投球となった。

 来週にはペナントの行方を大きく占うヤクルト、阪神との6連戦が控える。そんな中、現在のGローテは直江が抹消されたため、山口、戸郷、高橋、メルセデス、菅野の5人とカツカツの状態。宮本投手チーフコーチが先発候補としていた左腕・戸根がこの日も連投で3回から3イニングを投げたため、先発は厳しくなった。

 宮本コーチは「これから6連戦も続くし、まあ(間隔を)詰めていく考えはあります」と先発陣の中5日登板に加え、8月31日ヤクルト戦(岐阜)で先発予定のメルセデスを中4日で9月5日の阪神戦(甲子園)にぶつける〝スクランブル登板〟などを模索している模様だ。

 もっとも直接対決を乗り切ったとしても、投手陣のダメージは避けられない。この日、首位の阪神も敗れたため2ゲーム差のままとなったが、勝負どころでの巨人先発陣の層の薄さがリーグV3への大きな足かせとなるかもしれない。