ついに単独首位だ! オリックスが21日、楽天戦(楽天生命)で4―3と競り勝ち、実に10年ぶりとなる破竹の9連勝。パ・リーグ同率首位で並んでいた相手に同一カード3連勝で〝スイープ〟を果たし、突き放した。

 勝利への執念が実を結んだ。2回に宗の押し出し死球で先制し、続く3回にはロメロの3号ソロで2点目。1点差の8回には代打・モヤ、福田の適時打が飛び出して2点を加えリードを広げた。終盤の8回に島内の2点適時打で1点差に迫られたものの最後は守護神・平野が3人締めで終え、僅差のまま逃げ切った。

 この日は先発マウンドに立った竹安が3回までを4安打1失点。4回以降は6人の投手がそれぞれ1イニングずつを小刻みに継投するリレーでしのぎ、チームに白星をもたらした。

 敵地でヒーローインタビューに選ばれたのは、4打数3安打の猛打賞で勝利を呼び込んだ2年目の若武者・紅林弘太郎内野手(19)。「本当にチームはいい状態で、いま9連勝ですか。単独首位にやっとなれたので、もっともっと勝ちに貢献できるように頑張っていきたいと思います」とコメントした。

 2014年以来の単独首位については「嬉しいです、はい」と満面の笑み。22日の日本ハム戦(京セラ)から本拠地へ〝凱旋〟することには「大阪の緊急事態宣言が解除されたのでお客さんもすごい入るようになるので、地元の大阪のファンの前でもっといい姿を見せられるように頑張っていきたいと思う」と力強く言い切り、最後は気を引き締め直していた。