5連勝で17年以来の勝ち越し! 阪神は12日の楽天戦(楽天生命)に9―1で大勝し、4年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。

 この日はメジャー帰りの右腕・田中将との対戦も、中盤の4回に大山、6回に佐藤輝の和製大砲コンビが一発を放ち「空中戦」で主導権を握った。

 投げては先発の新人左腕・伊藤将が楽天打線相手に7回4安打1失点と好投。すると9回には敵の中継ぎ陣に打者一巡、5安打に3四死球を絡め、大量6点を奪う猛攻で息の根を止めた。

 監督就任後、初の交流戦勝ち越しに矢野燿大監督(52)も「正直、交流戦でずっと調子がよかったというわけではなく、苦しい状態のときが多かったけど、苦しいなかでも結果的に勝ち越せているのは全員の力であり、意識というかね。踏ん張れたのは大きい」と満足げに語った。

 岩崎や小林ら開幕からブルペン陣を支えてきた面々が故障などで相次いで離脱したなかでも、最終戦を残し10勝7敗。16年ぶりのリーグVへ向け、矢野阪神の〝地力〟はさらに上がってきている。