巨人は29日、ソフトバンクとの交流戦(ペイペイ)で5被弾を許し、3―8で逆転負けを喫した。

 チームの3連敗は今季初となったが、それ以上に際立つのはソフトバンクとの相性の悪さ。公式戦では2019年6月23日の交流戦から11連敗、オープン戦を含めば14連敗と散々な数字が並ぶ。元木大介ヘッドコーチ(49)は、現在の選手たちの精神状態をどう見ているのか。

 この日の試合後、元木ヘッドは「重いな。空気が。選手に苦手意識があるのかどうか分からないけど。先制して、ちょっと追いつかれたら重くなるね。もう一回、取り直そうというよりも『また追いつかれた』という気持ちの方が多いのかな」と分析した。

 では、試合中のベンチ内の雰囲気はどうか。これにも元木ヘッドは「重いのは重いな」とした。ならば、盛り上げ役やムードメーカー的な存在が明るくするしかないが、こちらも〝負の連鎖〟に陥っているようで「盛り上げないといけないんだけど、ヒットとかが出ないとな。なかなかいいところでカチッというのが出ないし、向こうのペースにやられているなというのはある」。

 かといって、手をこまねいてはいられない。元木ヘッドは最後にこう力を込めた。

「俺らはどこのチームに負けても悔しい。(ソフトバンクに)日本シリーズで情けない負け方をしたのは事実だし、そうやって周りが騒ぐのは当たり前のことだけど、返していかないといけない。一つでもやり返すという気持ちは持っていかないといけない」

 せめて30日の3戦目で絶対王者に一矢報いて、まずは連敗をストップさせたい。