阪神・藤浪晋太郎投手(26)が21日、練習試合・広島戦(宜野座)に先発登板。3回を2安打1四球無失点に抑え、順調な調整ぶりをアピールした。

 直球主体の前回登板(7日、紅白戦)と打って変わり、この日は変化球を多投しその精度を確認。球速140キロ台半ばを計測したスプリットに加えカットボール、ツーシームなども数球交えるなどバリエーション豊富な投球を披露し「全体的には感触も悪くない。イメージ通りに段階を踏めているからこそ次への課題も見つけることができた」と充実した表情で振り返った。

 ここ数年は、制球難や抜け球に苦しんできたが、そのような面影はもはやない。矢野監督も「いたって順調。あの球速でスプリットを投げられると、打者も簡単には対応できなくなる。真っすぐもより早く感じるしね」と右腕の仕上がりの良さに目を細めた。