今季から阪神に加入したチェン・ウェイン投手(35=前ロッテ)が3日、沖縄・宜野座で行われている春季キャンプで初めてブルペン入りし、25球を投じた。クイックモーションも交えながら、球種は全て直球。投球後は矢野監督と親しげに言葉を交わす一幕も見られた。

 練習終了後には、報道陣の取材にも応対し「今年初めてのブルペンだったので、まだ感覚を探している段階です。(矢野監督からは)『いいボールだった。見てホッとした』と言ってもらえた」と白い歯をのぞかせた。

 昨季まで能見篤史投手(41=現オリックス)が背負った背番号14を継承した。チェンは「能見さんは素晴らしい選手ですし、重みのある番号だと思っている。自分もしっかり結果を残して、球団の期待に応えられるようにしたい」と表情を引き締める。

 新天地にもなじみつつあるようで「他の選手ともしっかりコミュニケーションが取れている。周囲ともいい話し合いができています」。流暢な日本語を駆使して「久しぶりに日本に帰ってきて、コロナの影響もありますが(ファンが)球場に戻ってきてくれれば。これからも応援よろしくお願いします」と締めくくった。