中日残留の大野雄〝ドラゴンズ愛〟強調「このチームで優勝したい」

2020年11月11日 21時28分

試合後、中日ファンに手を振る大野雄

 中日・大野雄大投手(32)が11日、今季7月に取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず「来年からも中日ドラゴンズにお世話になることになったので報告させていただきます」とチームに残留することを表明した。

 今季最終戦となった広島戦(マツダ)の前に囲み取材に応じ、決断した理由について「ドラゴンズで優勝したいということですね。ずっとこのチームで優勝したいと思ってましたし、今年はそれでAクラスという形になって来年に間違いなく、つながる。そこをはっきり目指せるなという手応えが今年はできた」と説明した。

 巨人、阪神など複数の球団が水面下で調査に乗り出していたが「1か月前ぐらいに初めの下交渉をしたときに自分が思っていたよりもいい提示をしていただいたので。決めるのは早すぎと思われるかもしれないけど、そうすれば球団も助かるし、次の(チーム編成の)動きもしやすいと思った」とドラゴンズ愛を強調。ここまで中日球団との交渉で提示された3年契約、総額9億円プラス出来高払いで合意したもようだ。

 FA宣言すれば、大争奪戦は必至で、さらなる高額年俸も見込めたものの「大事な権利ですし、自分の評価というものは選手はすごく気になるもの。ただ、聞くだけ聞いてというのはしたくなかったので。しっかりと悩もうと思っていたんですけど、やっぱり1試合1試合、投げるたびに、やっぱりこのチームでやりたい、投げたいという感情が生まれていった。その気持ちが試合ごとに増していったので、他のところの評価を聞きたいというのは、だんだん薄れていって最後にはなくなっていた」という。

 昨季まで2桁勝利から4年連続で遠ざかっていたが、ここまで今季はチーム最多の11勝(6敗)をマークし、エースとして完全復活。9月から10月には45イニング連続無失点の球団記録を樹立して防御率1・82と148奪三振はいずれもリーグトップを誇る。6完封を含む10完投を記録しており、沢村賞獲得の可能性も十分だ。

 憧れのあるメジャー挑戦に関しては「そんな簡単に行けるもんじゃない。なんとも言えない」と言葉を選んだが、来季以降も頼れる竜のエースとして君臨する。