来季構想から外れ、今季限りで阪神を退団する球界最年長・福留孝介外野手(43)が29日、猛虎戦士としてのラストゲームに臨んだ。鳴尾浜でのウエスタン本拠地最終戦・中日戦に「3番・左翼」で出場。3打数1安打1打点と二軍ながらフル出場で、ベテラン健在を披露した。

 今後一軍昇格の予定はなく、ウエスタン公式戦は残り3試合、福岡でのソフトバンク戦を残すが帯同する予定がないため、縦縞のユニホーム最後になることを、この日の試合後、自ら示唆した。

「僕のなかではこのユニホーム着て、公式戦をやるのは、今日が最後。監督にもお願いして、(最終回の)守りにもつかしてもらって。すごく楽しくできました」

 メジャーから13年に日本球界に復帰し、阪神には8シーズン在籍した。「本当に日本でまたプレーする機会をいただいて8年ですか? やらせて頂いたのですが、優勝の力になれなかったのは本当に、たくさんいるファンの方々の夢でもあったと思うので、それができなかったのは本当に申し訳ない」と在籍期間中に、優勝の美酒を味わうことができなかったのが心残りという。

 今オフは他球団に新天地を求めていく予定。「別にユニホームを脱ぐという気持ちを持っているわけじゃないですし、元気に何とか動けているので。20何年チャレンジすることをやってきて、ここにきているので。チャレンジする気持ちをなくさないように。そこだけですね」と球界最年長の43歳はまだまだ燃え尽きるつもりはない。