期待の井上、遠藤、小幡らどう使う? 阪神の未来を左右する〝残り40試合の戦い方〟

2020年09月20日 05時15分

阪神・矢野監督(左)と打席への準備をする小幡(右)

 リーグ2位の阪神が19日の中日戦(ナゴヤドーム)に1―4で敗れて3連勝はならず。首位の巨人が敗れたため9・5差は変わらなかったものの、3位のDeNAに0・5差と肉薄された。

 残り43試合。「考え方、使い方次第では、この残り試合は、来年以降に向けてはとても大きな意味を持つ」と語るのは、球団OBで阪神、日本ハムで一軍打撃コーチを務めた経験を持つ評論家の柏原純一氏だ。

「例年、20試合ぐらいが普通なんだけど今年はね…」と〝1強5弱〟とも言える巨人の独走もあり、例年よりも消化試合が多くなることが濃厚。「だからこそ思い切った手を打つのも発想のひとつだよ」と同氏は、将来の主力を担う入団1~2年目の若手有望株の積極起用を勧める。

 阪神で言えば現在、二軍で4番起用の英才教育中の高卒ルーキー・井上広大外野手(19)や、遠藤成内野手(19)など、昨夏の甲子園を沸かせた面々や現在、一軍で売り出し中の高卒2年目・小幡竜平内野手(19)らが該当する。

 球界に「一軍での1打席は二軍の10打席分にも相当する」との言い伝えがあるように、一軍での打席を数多く経験させ、チームの〝若返り〟を図るのは、ペナントレースの終盤で度々、取り入れる手法。将来的な「見返り」も多く見込めると同氏は分析する。

「成績は出ないだろうけど仮にも40試合、1日4打席、毎試合立てればかなりの経験。いずれレギュラーとか、将来、何年もチームでやってもらわなければならない選手なら、やる価値はある。数字的な量としても、レギュラーはその3倍の試合、打席をこなして初めて認められるものだからね」

 チーム、選手の両方に将来的なメリットがあり、さらに「賢い子なら『レギュラーで出続け、結果を残し続けることがいかに難しいか』を想像できるハズ。そうなるとオフの過ごし方が変わる。そうなれば次の年の春のキャンプが『体験する』ではなく『勝負する』に変わる」。精神面も含め、消化試合を有効活用することにより、若虎の成長サイクルも結果的に早めることができる。

 猛虎にとってレギュラー陣の若返りは、改善すべき喫緊の課題。思い切ったかじ取りを示すことも未来につながる施策だ。