広島は19日のヤクルト戦(神宮)に延長10回、3―2で逆転勝ちした。

 前日18日の同戦で今季ワーストの14失点した投手陣がこの日は奮起した。先発のドラ1ルーキー・森下が7回2失点の粘投を見せると、2番手の塹江、3番手のフランスアは無失点リレーと意地を見せる。

 打線はチャンスを何度も作りながらも得点が奪えなかったが、延長10回に打線がやっと〝らしさ〟を見せた。一死から堂林、田中広の連打などで二死二、三塁のチャンスを作り、育成出身の大盛がヤクルト守護神・石山から適時内野安打。その裏を無失点でしのぎ、ヒーローインタビューに呼ばれた大盛は「せっかくもらったチャンスなので、僕はガムシャラに全力で毎日を過ごすだけです」とはにかみながら話し、手繰り寄せた勝利を喜んでいた。