【核心直撃】あの人は今…。広島に新加入し、守護神として期待されたテイラー・スコット投手(28)は度重なる救援失敗で7月20日から二軍暮らし。ウエスタン・リーグでは9試合に登板し、防御率1・00と好調をキープしているが、一軍の舞台に返り咲くことはできるのか。逆境にいる助っ人右腕に今の心境を聞いた。

 ――ファームでは結果を出している。どんな取り組みを

 スコット まずはいい結果を続けることを意識している。あとはボールを低めに集めて追い込んでからもしっかり決め切れるように取り組んでいる。

 ――低めへの意識は一軍での反省から学んだこと

 スコット はい。そうですね。

 ――一軍では開幕3戦目に新人・森下の勝ちを消すなど0勝2敗、防御率22・50と散々だった

 スコット シーズン前はいい結果を続けていけたが、開幕後は良かったり悪かったりが続いてしまった。二軍に来てからはなるべく、いい結果を続けることに集中している。一軍に呼ばれたときはしっかりいい結果を続けられるようにしたい。

 ――一軍の力になりたい気持ちは強い

 スコット 今ここでやれることはやって準備をしていく。呼ばれたときにいい状態でチームに貢献できるように、そして「0」をしっかり並べられるようにやっていきたい。

 ――日本の暑さへの適応は

 スコット 暑さにも慣れているので大丈夫。米国も(出身地の)南アフリカも場所によってはとても暑い。それに変わりはない。特にマイナーリーグではこういう暑くて湿気の多いところで野球をやるときもあるので、珍しいことではないよ。

 ――米マイナーリーグはストップしたままだ

 スコット たくさんの知り合いやかつてのチームメートが新型コロナの影響で野球ができない状況になっている。自分は日本にいて試合で投げられることに本当に幸せを感じている。毎日、自分の投球が良くなるように練習ができるのは幸運だと思ってやっているよ。