楽天・涌井「ハーラートップ5勝」快投のワケは〝先発5番手ローテ〟

2020年07月30日 16時04分

快投を続ける楽天・涌井

 今季プロ16年目の楽天・涌井秀章投手(34)が新天地で〝いい仕事〟を続けている。

 昨オフ、ロッテから金銭トレードで楽天に加入した右腕は、今季自身初登板となった6月24日の日本ハム戦から無傷の4連勝をマーク。今月22日のオリックス戦では7回途中2失点の好投も、救援陣が打たれ白星こそ逃したものの、29日のロッテ戦では古巣相手に7回3安打1失点という内容でリーグトップを独走する今季5勝目を挙げた。

 この好調要因を本人は「先頭バッターを出す回数が少ないからだと思う」と分析するが、別の理由もあるといわれる。それが開幕からチームの先発5番手として回るローテーションだ。

 涌井は今季、毎週水曜日の登板を守り続けている、パ・リーグは周知のとおり金曜日開始の開幕3連戦を除き現在まで火曜日から日曜日まで毎週6連戦が組まれている。パの各チームは先発3本柱を開幕カード3連戦に投入した影響で、シーズン当初から6連戦の最初の3試合(火曜日から木曜日)はいわゆる「先発4番手以下投手の登板」が中心。チームを代表するエース級の先発登板が極端に少なく、特に水曜日はその傾向が強かった。

 実際、涌井が今季6試合で投げ合った相手先発は日本ハムのルーキー・河野を筆頭にロッテのプロ2年目左腕・小島(2度)、昨季2試合登板のソフトバンク・笠谷、同7勝の西武・今井、同1試合登板のオリックス・鈴木だった。この「巡り合わせ」もベテラン右腕の連続好投を少なからず後押ししたと言える。

 今後は他チームも先発ローテの再編等で対策を講じてくる可能性があるが「打線の援護がもらえているので毎試合いい気持ちで投げられている。このまま勝ち続けられれば」とは涌井。運も味方に自身3球団目となる新天地での躍進は続くか。