広島が唯一取材OKのワケは…厳戒態勢で練習

2020年04月22日 16時30分

 広島が“最後の砦”となっている。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためチームは19日から「1勤1休制」を導入。2班に分かれた投手と野手は、さらに午前と午後に分かれ、1日交代で練習している。首脳陣も2人ずつ4班に固定され、極力選手との接触を少なくするなどかつてない厳戒態勢だ。

 そんな中、依然として12球団で唯一となる“取材可”の方針を貫いている。取材者は球場入り時の検温と消毒が義務付けられ、グラウンドでの練習見学はスタンド限定。選手、首脳陣への取材は帰り際の駐車場のみで、コーンとポールで仕切られたエリアで2メートル以上の距離を保つことが厳守となっている。取材する人数も1社1人までだ。

 他球団はオンライン取材や球団広報による情報配信などが主となっているが、広島が今でも報道陣の取材を許可するのは「(感染の)危険性をなくした上で、なるべく多くの広島ファンの方に選手がどうしているかを届けたい。コロナ関連のニュースばかりで暗くなりがちな中、少しでも気分を明るくする材料を提供したい」(球団幹部)との思いから。そうした球団方針にはナインからも「報道を通じて僕らの状況を知ってもらえるのはありがたい」と賛同の声が上がっている。

 他球団の所在地に比べて広島県内のコロナ感染者は少ない状況だとはいえ、あくまで感染防止が最優先。今後、県内の感染者が増加すればオンライン取材に切り替わる可能性もある。できる限りチームを支えるファンに“生情報”を発信するため、状況を慎重に見極めていくつもりだという。