NPBとJに提言「ジェット風船や肩組み応援は感染リスク高い」ビール売り子は当面消滅

2020年03月12日 15時54分

村井チェアマン(左)と斉藤コミッショナー

 日本野球機構(NPB)とJリーグが共同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」が12日に東京・文京区のJFAハウスで開かれ、今後の対策に関する提言がまとめられた。

 提言は6項目で構成され、観客への対応に関しては具体例も交えながら詳細に記載。ジェット風船や肩組み、跳びはね、立ったり座ったりを繰り返すなど集団での動きを伴う応援などは感染リスクが高いと指摘された。これらの応援が名物化している阪神、広島、横浜などは応援スタイルの変更を余儀なくされそうだ。

 併せてアルコール飲料の販売に関しても抑制すべきとされ、観客席でのビール販売を全面的にやめて売店での販売に限定する案も示された。球場でファンからの需要や注目度が高かった“ビール売り子”が当面は消滅しそうだ。

 また、屋内での感染リスクが高いことからドーム球場での試合開催を不安視する声がファンやサポーターを中心に出ていたが、今回の提言では「一定基準以上の外気供給能力が義務付けられるなどしており、通常の給気能力であっても屋外に近い環境が確保できるとされている」として、屋外競技場と同様の対応で支障はないとの見解を示した。

 専門家チームの座長を務める賀来満夫・東北医科薬科大特任教授は「こうした提言をするのは初めてのこと。東京五輪にもつながっていく。そうしたものに役立ててほしい」と予定通りの開催が危ぶまれてきた今夏の東京五輪に向けて、今回の提言の有効活用を訴えた。