2日に横浜スタジアムで行われたDeNA―阪神戦で、阪神ファンの男性が抱えていた子供を投げつけた動画がSNSを中心に拡散、波紋が広がっている。

 動画はファン同士でトラブルを起こし、警備員に退場を促される阪神ファンの男性が、抱えていた子供を武器のようにDeNAファンに投げ下ろすショッキングな内容で、事件から3日たった今もネット上では「同じ阪神ファンと思われたくない」「出禁にしろ」との声があふれている。

 男性はそのまま警察に引き渡されており、所轄の神奈川県警加賀町署は「現在捜査中のため、詳しいことはお答えできません」としている。ただ日常的に児童虐待が行われている可能性もあるため、横浜市内の児童相談所が「すでに通報されているのなら、一般的には(警察と)連携して対応していくケース」と成り行きを注視していることもわかった。子供が負傷しているかなどの被害状況は不明。

 そもそも、今回の一件が起こった三塁側自由席は外野席とは異なり、ホームとビジターのファン同士が混在するエリア。DeNAファンからは「応援するチームが違うと、どうしても小競り合いは起こる。内野席も完全に隔てた方がいいのでは」との要望が出た。

 DeNAの球団関係者は「すでに警察が介入しており、詳細はお伝えできない」と話しつつも、ファン同士のトラブル回避のための今後の対応については「何かしらの対策を講じていく可能性はある」としたが…。前代未聞の“子供投げつけ動画”の余波はまだまだ広がりそうだ。