これではファンに見放されるのも無理はない。中日は20日の西武戦(ナゴヤドーム)に1―2で競り負け、3連敗で今季最多の借金11となった。

 低迷しているのはチーム成績ばかりではない。ここにきて与田竜に対するファンの熱量が一気に低下しているようで、前日19日には名古屋のテレビ局関係者の間で衝撃が走った。18日にテレビ愛知で放送された中日―西武戦の視聴率がわずか3・3%だったことが判明したからだ。

 今季の中日戦ナイター視聴率は開幕から好調モード。名古屋地区でゴールデンタイムに放送された中日戦視聴率は5月29日のDeNA戦(9・6%)を除いて全て2桁を記録していた。6月に入っても7日の楽天戦が11・2%とまずまずの数字だったが、それが一気に3%台へ急降下。18日の試合が2―16での大敗という試合展開が影響したのは間違いないが、終盤までクロスゲームだった19日の同カードも6・7%だった。

 視聴率低迷の原因としてささやかれるのが5点リードを9回裏にひっくり返されて7―8でサヨナラ負けした16日のロッテ戦だ。「9回に田島を投入しての逆転負け。あれでガックリときた中日ファンは多いと思いますよ」(在名テレビ局関係者)。5―6でサヨナラ負けした1日の巨人戦でビヤヌエバに同点満塁弾、阿部に逆転弾を献上した田島を起用してのまさかの大逆転負けに名古屋人の新指揮官への期待感が一気にしぼんだのでは…というのだ。

「負けたら明日勝つ。勝ったらその次も勝つという気持ちでやるしかない」と与田監督。ドラファンの信頼をつなぎとめることができるか、ここが正念場だ。
 (視聴率はビデオリサーチ調べ、名古屋地区)