米スポーツサイト、アスレチックは15日(日本時間16日)に「カル・リプケン・ジュニアの(2131試合)連続出場に匹敵する野球の大記録は起こるのか?7項目について考察する」というタイトルの特集記事を掲載し、そのうちの1項目としてエンゼルス大谷翔平投手(27)のシーズン60本塁打への期待を取り上げた。

 メジャーのシーズン最多本塁打記録はジャイアンツのバリー・ボンズが2001年に記録した73本。大台の70本を打てそうな現役打者として、ヤンキースのジャッジ、スタントン、そしてメッツのアロンソの3人を挙げた一方で、01年のボンズ以来、60本以上を打った選手が存在しないことを指摘。そこで、大勢のファンが期待を寄せるアイデアとして、「記録」ではなく、理論上追い求めることが可能な「歴史」に向けてみてはどうかと、大谷が元祖二刀流ベーブ・ルースのシーズン最多本塁打記録の60本を打つことを挙げた。

 野球の歴史家でデータサイト、スタッツ・パフォーム社のハード氏は大谷について「もし彼が60本にチャレンジすることになれば、奇妙なことに、魔法が60という数字の中に戻る、そういう時間(シーズン)になるだろう。なぜなら大谷とルースの間には、すでにつながりができているのだから」と話したことに触れ、同サイトは「60(本塁打)を魅力的な響きだ」と伝えた。

 18年のエンゼルス移籍以降、ルースの記録や偉業に光を当ててきた大谷だけに…。今季はさすがに難しいだろうが、偉業達成を期待してしまう。