米大リーグで1950~70年代に活躍し、歴代2位の通算755本塁打を放ったハンク・アーロンさんが22日(日本時間23日)に死去した。86歳だった。868本塁打の世界記録を持つソフトバンク・王貞治球団会長(80)が球団を通じてコメントを発表し、交流の深かったレジェンドの死を悼んだ。

「755本という当時の世界記録を作り、ホームラン数もヒット数も打点もすべてにおいてすごかった。長く現役でやって、すごくジェントルマンだったし、メジャーリーグの選手の鑑だった」

 グラウンドでの実績だけでなく、野球を愛する同志としても互いを認め合った2人。「世界少年野球推進財団では彼はアメリカを、私は日本をということで一緒に世界に野球を広めようとスタートした。体が動いて元気だった時は毎回のように来てくれて、子供たちの野球の普及に貢献してくれた。つい最近は毎回というわけにはいかなかったけれど、それでも常に心がけてくれた」。故人の人生を通しての足跡に敬意を表した。

「とにかく素晴らしい野球人生だったと思う。いろいろありがとうございました。ご冥福をお祈りします」。海を越えて、共鳴し合った特別な存在をしのんだ。