ドジャースが32年ぶりの世界一に王手も…地元メディアは自虐的な冷静さ

2020年10月27日 11時42分

32年ぶりのワールドチャンピオンに王手をかけ喜ぶドジャースナイン(ロイター=USA TODAY)

 ドジャースは25日(日本時間26日)にレイズとのワールドシリーズ(WS)第5戦に4―2で勝ち、通算3勝2敗として1988年以来、32年ぶりの世界一へ王手をかけた。一夜明けた26日(同27日)の選手、ファンは大盛り上がりだが、ロサンゼルスの地元メディアは意外にも冷静だ。

 ロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニスト、ビル・プラシュカ氏は「感じられるかい? 数十年に及ぶ失恋の10月を征服するまであと1勝」という見出しで感傷的に伝えた。「1988年以来のチャンピオンタイトルが、(第4試合での劇的な敗戦から)やたらと遠く感じていた数時間前から、初めてこんなに近く感じる。あと9回、アウト27個、あと3時間半で…起こり得る。本当に起こるかもしれない」

 オレンジ・カウンティー・レジスター紙でもコラムニスト、ジム・アレクサンダー氏は「彼らがここまでこられると思っていたか? 32年の干ばつ、特に十分な素質があるのに勝てなかった過去7年間のフラストレーションを払拭するところにこられると。彼らは今、まさにそこまできている」とつづった。

 ヤフースポーツなどは2017、18年のWSでは、常に後手に回る展開だったが、今年は常に先手を取っていることが過去との違いだと分析。「ドジャースはいつも10月に息が詰まる、彼らは10月のゴーストに呪われていると野球ファンの誰もが知っているが、ドジャースがシリーズでアドバンテージを持ったのは2017年のアストロズとの対戦で(初戦に勝って)1勝0敗の時のみ。ワールドシリーズにおいて息を吸う余裕があるという状態は、ドジャースにとっては新しいテリトリーだ。もしかしたら、今年こそ彼らの年かもしれない。正しく物事が並ぶまでに32年必要だっただけかもしれない」と伝えた。

 第6戦は1日の休養日を挟んで27日(同28日)に行われる。ドジャースは勝利の美酒に酔うことができるか。