第104回全国高校野球選手権大会は甲子園球場で8日、大会第3日を迎え、第1試合で3年ぶり19回目出場の海星(長崎)が日本文理(新潟)に11―0と快勝。3年ぶりの聖地白星を飾った。
 
 初回から猛攻を浴びせた。相手先発の今秋ドラフト候補・田中(3年)に二死走者なしから3連打を畳み掛け、2点を先制。3回に1点を加え、6回にも4本の集中打で4点を奪い7―0と突き放した。田中を完全攻略した7回以降も得点を重ね、終わってみれば14安打11得点。試合後の加藤慶二監督(48)は「正直夢を見ているぐらいに出来過ぎかなと思っている。当初は3点取るのが厳しいかなと思っていたので」と本音をのぞかせ、初戦突破に目尻を下げた。

 先発マウンドでは相手エースと同じくプロ注目の宮原明弥(3年)が9三振を奪う力投で今大会初完封。最速144キロの直球を軸にカットボール、スライダーなどの変化球も要所で冴え渡り、8安打を許しながら最後まで本塁を踏ませなかった。右腕は「完封を目標にやって来たので、しっかり達成できて良かった。ピンチもたくさん作ったが、粘り強く投げれた」と胸を張った。

 5回辺りから右手中指の内側に血マメができるアクシデントに見舞われた。加藤監督は継投策も視野に入れたが、宮原本人が続投を強く志願。「(5回終了後の)グラウンド整備が終わった後、毎回毎回続投したいという申し出があった。今日の勝利は宮原の粘り強いピッチング。これが一番だと思っている。地方大会ではリズムが悪かったが、今日は内容が余りにも良かった。この試合はもしかしたら転機になるかもしれない」と指揮官はエースの心意気を称賛した。

 強豪ひしめく長崎で最多の大会出場を誇る伝統校が最高のスタートを切った。