第104回全国高校野球選手権大会(6日から17日間、甲子園球場)の組み合わせ抽選会が3日に大阪市内で行われた。春夏連覇を目指す大阪桐蔭、昨夏Vの智弁和歌山らの強豪校をはじめ、聖地帰還を果たした古豪、初出場4校を含む49代表が集い、熱戦が幕を開ける。真紅の優勝旗を手にするのはどこか。優勝の行方を占った。

 本命は昨秋の神宮大会、春のセンバツを圧倒的強さで制し〝3冠〟を狙う大阪桐蔭だ。エース・川原(3年)、別所(3年)、左腕・前田(2年)と大阪大会をわずか1失点に抑えた投手陣は盤石。特に〝世代ナンバーワン〟の呼び声高い前田は140キロ代後半の速球とスライダー、チェンジアップ、カーブと変化球に磨きをかけ、試合終盤にかけて勢いを加速させる圧巻投球で大きな成長を遂げている。

 打線もプロ注目のスラッガー・松尾をはじめ、一発のある伊藤、海老根、丸山(いずれも3年)ら強打者がズラリと並び、手が付けられない集中打を呼び込む。宿敵・履正社を大阪大会の決勝で破って勢いに乗り、前人未到の3度目の春夏連覇が現実味を帯びてきている。

 対抗はその最強軍団に春の近畿大会で土をつけた智弁和歌山だ。昨夏の甲子園を経験したエース・塩路、武元の両右腕を中心に1番・山口、渡部、岡西(いずれも3年)ら攻守に安定した力を発揮。大阪桐蔭に負けない長打力で夏連覇に燃える。

 他地区を一歩リードする近畿勢では鉄腕・山田(3年)を擁する近江(滋賀)も頂点をうかがう。繰り上がり出場したセンバツでは決勝まで1人で投げ抜き、大阪桐蔭の前に力尽きた。今夏は複数投手が控え、昨夏4強、センバツ準Vからの3度目の正直を狙う。コロナ禍でセンバツ出場を辞退した京都国際も聖地帰還を果たした。エース・森下(3年)はケガに苦しみながらも府大会で投打に活躍。昨夏のメンバーも多く残り、センバツでの無念を何倍にもして晴らす覚悟だ。

〝近畿4強〟にストップをかけるのは、九州勢では九州国際大付(福岡)だ。主砲の佐倉はセンバツで真鍋(広陵)、佐々木(花巻東)と最強2年生スラッガーとして注目されたが、一発はお預けで8強止まり。高校通算21本塁打のパワーで聖地初アーチを狙う。投手力もエース左腕・香西だけでなく、池田(2年)が急成長し、投打の2年生コンビでチームを上位に押し上げる。関東勢なら明秀日立(茨城)が猪俣、石川ケニーの〝二刀流〟コンビ(いずれも3年)を投打の軸とし、スケール感十分。機動力も兼ね備え、総合力でトップクラスだ。

 他にも清原和博氏(PL学園)に並ぶ高校通算64本塁打の〝怪童〟浅野(3年)が腕をぶす高松商(香川)、好投手・古川を擁する仙台育英(宮城)も虎視眈々。大阪桐蔭の偉業達成を阻止できるか。