フロリダ大時代は投打二刀流で活躍し、「大谷2世」と呼ばれたロイヤルズのジャック・カグリオン外野手(23)は2024年のドラフトで1巡目(全体6位)で指名され、入団。投手は断念し、外野手専任となった。ドジャースの大谷翔平投手(32)や二刀流への思いを聞いた。

 ――大谷翔平がメジャーに来た時、あなたは高校生だった

「高校1年生だったかな。高校時代はずっと投打両方やっていた」

 ――二刀流選手になりたいという思いでやっていたのか

「もちろん、その気持ちがあってやっていた。でもプロに入る時、メジャーにたどり着く一番の近道は、野手に専念することだと思った」

 ――球団から二刀流をやるか聞いてほしかった

「そうだね。聞いてもらえるだけでも」

 ――聞かれたら二刀流を継続した

「自分は二刀流として契約したんだけど、組織に入ってからは、『まず一塁手に専念しよう』という方針で、昨シーズン、マイナーの途中で、『外野の練習をしておいて』と言われた。新しいポジションを一から覚えなければならなくなったから、投手としてはさらに横に追いやった感じかな。でも、それが最も早くメジャーへ上がる方法だと分かっていたから、それで良かった。投げたいかって聞かれたら、もちろん投げたいよ」

 ――これからやれるかもしれない

「可能性はなくはないんじゃないかな。でも希望を伝えるにはもう少しメジャーで経験を積んでからだと思うし、自分は今はとにかくひたすら吸収中だよ」

 ――二刀流への思いがある中で、大谷翔平を見ていて、何か感じるものはある

「自分にもできるだろうか? うん、きっとできると思う。だけど…大谷本人と実際に話してみたいな。日々、どうやって投打を両立させているのか、コンディショニングをどのように管理しているのかを聞いてみたい。ただ、僕とは状況が違う。彼はDHだから、外野や他の守備位置に就くことまで考えなくていい。それって最高だよね。毎年40本、50本とホームランを打って、100マイル(約160・9キロ)を投げられるんだから、悪くない仕事だ(笑)でも、相当大変そう」

 ――大学時代に二刀流をやる上でのスケジュールは

「水曜日にブルペンで投げて、日曜日に登板するという感じだった。大学では1週間に1回しか投げないから、とてもナイスだったよ。中5日ではなく、7日間あるのはありがたかった」

 ――ドジャースも、大谷を1週間に1度のペースで登板させるように組んでいる傾向があった

「そうなの? それは知らなかった」

 ――大学時代にトミー・ジョン手術を経験。投手としてリカバリー中にも打者として試合に出ていたと

「手術をして6か月くらいで投球再開を許されたんだけど、8か月目でDHで出ていたかな」

 ――大谷も手術で打者専念した時に人々が初めて『打てる』と認識したところがある。あなたの場合はどうか

「似ているね。自分は『投手』として大学に入ったから。そういう意味ではプロ入りの時とも似てね。プロ入りは二刀流で契約だったけど、ずっと野手に専念している」

 ――現在は野手に専念している。でも、将来、投手の道も可能性としてはまだあるか

「球団から話を持ちかけられたら、僕はノーとは言わないよ」