第94回選抜高校野球大会第9日(28日=甲子園)、準々決勝の第4試合は市和歌山が大阪桐蔭の前に0―17となすすべなく、敗れた。

 エース米田(3年)が号泣した。初登板の淵本(3年)が5回途中で6失点降板すると2番手でマウンドへ。しかし、大阪桐蔭の勢いは止められず、6回に3本塁打を浴びるなど7安打8失点で降板…。前日(27日)の明秀日立(茨城)との2回戦で141球を投じた疲れと腰の張りで、本来の投球は見る影もなかった。

「全員が鋭く、全員がホームランが打てる打線だった。スイングの鋭さ、強さが他のチームと段違いだった。自分の仕事ができなかった。情けないという一言しかない。腰の張りがあってコンディションもよくなかったけど、それでも抑えないといけない。肩肘は問題なかった」と肩を落とした。

 半田監督は「米田は連投になるので疲労もたまっていた。米田でいくと米田にしか頼れなくなってしまう。淵本でいけるところまでいこうと思っていたが、プレッシャーもあったのかな。米田も打たれはしたけど、マウンドで強い姿を見せた」とねぎらい「悔しさを糧に戻ってこれるように1からやり直したい。1回戦の花巻東さんを突破してチーム力はついてきたと思う」と前を向いた。