魂の投げ合いを制した。第94回選抜高校野球大会(甲子園)は21日に第3日を迎え、第1試合で木更津総合(千葉)が山梨学院を延長13回の末、2―1でサヨナラ勝ち。2016年以来、6年ぶりの初戦突破を果たした。
1―1のまま延長13回となり、無死一、二塁から攻撃をスタートさせるタイブレーク方式に突入。その裏の攻撃で左飛、申告故意四球で、無死満塁とし、最後は5番・須永雄太外野手(3年)が押し出し四球を選んだ。
エース右腕・越井颯一郎(3年)の力投が光った。球威とキレのある直球で押し込み、要所で多彩な変化球も織り交ぜながら強打で鳴らす山梨学院打線に最後まで連打を許さず手玉にとった。延長13回を166球で完投し、6安打1失点。相手の好投手・榎谷礼央(3年)と息詰まる投手戦に投げ勝ち、聖地を沸かせた。
試合後は「自分のデキとしては結構いいほうだったかなと思う。絶対エースとして投げ切って、野手に流れを作ってあげようと思っていた」と冷静に振り返った。声を出しながら投げるスタイルで自らを鼓舞していたことにも「アドレナリンで最終回まで力強い球がいったかなと思います」と胸を張った。
冬の練習では制球力を磨き、さらにステップを踏んだ。「ブルペンに入っていく中で打者を立たせ、コースを決め切る練習をしてきた」という。
旧チームは昨年夏の県大会決勝で専大松戸にタイブレークの末、敗れて聖地出場を逃し涙を飲んでいる。この日はその悔しさを胸に新チームが〝雪辱〟を果たした格好だけに、エースは「『先輩たちのおかげです』と伝えたい」と謙虚な言葉も口にしていた。












