第94回選抜高校野球大会第2日(20日)の第3試合は聖光学院(福島)が二松学舎大付(東京)を9―3で下して2回戦に進出した。初回に山浅、安田の連続適時打などで3点を先制すると、5回には打者11人の猛攻で一挙6点。投げてはエースの佐山が3失点で完投し、投打がかみ合った。

 コロナ禍と大雪の影響などで2月は練習がままならず、3月に練習試合を10試合こなして甲子園に臨んだ。斉藤監督は「仕上がった感覚はゼロというのが正直。それくらい2月は厳しい1か月だった。3月の半月でどんな野球ができるのか、だった」と困難だった道のりを振り返る。その間は食事やウエートトレで体重を増量させ、4番・山浅は11キロ増、全体的にも6~7キロアップさせた。

「高望みしても時間がない。逆に練習ができなかったことで開き直って、冬場に温めてきたものを表に出すこと。うまく打つ、うまく投げるじゃなく、魂を発揮してくれたらいいと。結果的にいい野球ができた。気持ちがしっかりしないとできない。よく頑張ったと思う」と指揮官はナインをほめた。

 先の東北を襲った震災で学校や寮も少なからず被害を受けた。地元に残って片づけを行う部員と連絡を取り「スタンドから一緒に戦うぞ!」とLINEで励まされ、試合に集中。苦難を乗り越え、地元の思いを胸に1勝をつかみ取った。