第94回選抜高校野球大会第1日(19日)、開幕カードの第1試合で強豪・浦和学院(埼玉)が21世紀枠の大分舞鶴に4―0と快勝し、森大監督が甲子園初陣を飾った。

 打線が4回に鍋倉(3年)の先制打と高山(3年)のバックスクリーンへの大会第1号2ランで3点をリード。5回にも1点を加えて突き放した。投げてはエース左腕の宮城が2安打、13奪三振の完封で新監督に勝利をプレゼントした。

「新生・浦学を見せようと選手全員が頑張った。寒い中で不安もあったが、選手が大声を出していたので自分も緊張が解けた。とにかく打ち崩す意識でやったことが結果につながったと思う。前監督から引き継いだ伝統の投手力、守備力が随所に表れた。甲子園に来させてもらって感謝です。感無量です」と初勝利をかみしめた。

 昨秋に30年にわたって指揮を執った父・森士氏から監督を受け継ぎ、ユニホームも伝統のデザインに戻した。重圧もあったが、31歳の若さで選手との距離を縮め、ともに練習で汗を流してきた。前夜に前監督から電話をもらい「恐れるな。新生・浦学として思い切ってやれ」と背中を押され、選手も思いにこたえてくれた。

 捕手の高山に「ウイニングボールどうしますか?」と聞かれ「じゃあ受け取るよ」。青年監督は白球を握りしめ、照れ笑いを浮かべた。