悪魔仮面カシン 母校・八戸学院光星の甲子園初優勝を確信

2019年08月05日 16時30分

母校の八戸学院光星にエールを送るカシン

「プロレス界一のヘソ曲がり男」と呼ばれる悪魔仮面ことケンドー・カシン(51)が4日、母校の青森・八戸学院光星の甲子園初優勝を確信した。「何というクジ運の強さだ。初優勝の前兆に違いない。7年前は涙で覆面を濡らしたが、今年こそ東北に優勝旗がもたらされる。半世紀も生きててよかった…」とマスクの奥で涙をにじませた。

 巨人の坂本勇ら多くのプロ野球選手を輩出している八戸学院光星は3日の抽選で、令和最初の開幕戦(6日)という最高の舞台を引き当てた。相手は初出場の誉(愛知)。2012年は東北勢で初めて春夏で決勝まで進みながら、いずれも藤浪晋太郎投手(阪神)擁する大阪桐蔭に敗れた。

「八戸のように寒いだけで何の娯楽もなく、練習しか選択肢がない環境で3年間も耐えた君たちなら大丈夫だ。その苦労を思えば読売巨人軍にだって行ける。五輪にも出場できるかもしれない。今は理論的なフィジカル強化や練習環境が整っている。昔を思えば夢のようだ…」

 カシン在校時は野球部より、レスリング部のほうが強豪校として全国的知名度を誇り、多くの五輪出場選手を生んだ。カシンも3年連続(1984~86年)でインターハイ出場を果たしたが「当時はマイクロバスで開催地まで半日かけて行き、そのまま車中で7泊8日だった。試合が終わったら近所のスーパーで水道を借り、ホースで水を浴びていた。しかも減量しながらだぞ」と振り返る。「特に名前は伏せるが、監督が選手の背中に灯油を塗り、たいまつを持って自転車で追いかけてきて強制的にトップスピードでランニングさせたり、雪中を全裸で走らせる高校もあった。今思い出しても悪夢だ…」

 話は脱線したが、八戸学院光星は右腕・山田(3年)を軸に5人の投手を擁する。「なおさら心強い。120球投げたら宿舎の風呂にゆっくり漬かり、翌日は休め。18歳の夏で人生が終わるわけではない。これから長くて厳しい道が続く。低収入なので寄付はできませんが、僕の心と覆面は甲子園に置いてあります」と、珍しく最後まで殊勝に母校の躍進に期待していた。