バットを投げないPCAは、本当に怖さを失ったのか、それとも大人のスターへ脱皮しようとしているのか。米スポーツ専門局「ESPN」電子版は24日(日本時間同日)、カブスの〝PCA〟ことピート・クロウ=アームストロング外野手(24)の「変化」に焦点を当てた。
PCAは昨季は前半戦だけで25本塁打、27盗塁をマークし、オールスターにも先発出場。最終的には30本塁打30盗塁を達成し、サミー・ソーサに続く球団史上2人目の「30―30」男となった人気者だ。
ただ、今季は23日(日本時間24日)終了時点で打率2割4分7厘、1本塁打、7打点、5盗塁、OPS・633。昨季後半から続く失速感は完全には拭えていない。同日に行われたシカゴの本拠地リグリー・フィールドでのフィリーズ戦も代打から途中出場し、2打数無安打2三振。それでもチームは延長10回、ダンスビー・スワンソン内野手(32)のサヨナラ打で8―7と競り勝ち、破竹の9連勝で16勝9敗。ナ・リーグ中地区首位タイに立っている。
注目されるのは成績だけではない。かつてのPCAは、アウトになった後にバットやヘルメットを投げつける激情型として知られた。ところが、今季はその姿がほとんど消えた。きっかけはオフに聞いたリトルリーグ選手の話だった。少年がバットを投げてチームメートに当たりそうになり、父親に注意されると「でもピートもやっている」と返したという。本人はESPNに「つらかったし、今もつらい」と明かしている。
フィリーズのカイル・シュワバー外野手(33)からも「弱みを見せれば、相手は血の匂いを感じる」と助言された。クレイグ・カウンセル監督(55)は「自分自身を尊重することが大切」と説く。空振り率や四球率には改善の兆しもあり、本人も「責任を持つことが大切」と受け止める。
激情を封印したPCAが、牙まで抜かれたのか。それとも感情を制御し、再びスターの輝きを取り戻す前触れなのか。好調カブスの中で、24日(同25日)から敵地ロサンゼルスで始まるドジャース戦が復活への試金石となる。












