阪神が巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを4戦無敗で突破。2005年以来9年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。ソフトバンクか、日本ハムか――。19日現在でまだ対戦相手は未定だが、どちらが日本シリーズに駒を進めても根深い因縁が存在しているという。しかも、複雑な思いを抱いているのは現場ではなく球団フロントだ。いったい、どんな因縁が…。
打倒・巨人を達成した歓喜の瞬間から一夜明けた19日、空路で帰阪した和田監督は「また少しだけ時間が空くし、そこが大事になってくる」と25日にスタートする日本シリーズに向けて気持ちを引き締めた。
注目の対戦相手だが、この日の段階でパ・リーグのCSファイナルステージは3勝3敗のタイ。指揮官は「選手たちも相手がハッキリするとグッと気持ちも入ってくるだろう」と決定を心待ちにしている。
現場サイドとは違う複雑な思いでパ・リーグのCSを見つめているのは球団フロントだ。球団関係者は「どちらが勝ち進んでもウチとは因縁のある相手になる。その内容は“チームづくり”に関すること。フロントは別の意味でも何としても勝ってほしいと思っている」と明かす。
まずソフトバンクとの因縁は2年連続でオフの争奪戦で完敗を喫したことだ。
2012年オフにはリリーフ補強のために当時、ヤンキースの五十嵐亮太の獲得を目指したが、ソフトバンクに移籍。昨オフは先発強化が重要課題となっており、中日からFA宣言した中田賢一の争奪戦に参戦したが再びソフトバンクに敗れた。チーム関係者は「どちらも重要な補強ポイントだったし、獲得できなかったことは痛恨だった。しかも、後から聞いたソフトバンクの出した条件が破格だった。ウチがとても勝負できるレベルじゃない。今後もオフの勝負では苦戦を強いられるが、その中でいかに戦うか。戦いぶりが重要になる」と熱視線を注いでいる。
一方、日本ハムとの因縁はチームづくりの基本方針確立で先を越されたことだ。球団関係者は「日本ハムはGM制導入など球団主導のチームづくりを確立し、結果を残してきた。実はウチも20年ぐらい前から“常勝チーム”を築き上げるためには球団主導がベストと考えており模索してきたが、日本ハムに大きく後れを取る形になってしまった。非常に悔しい思いをしてきた」と力説する。
グラウンドでは虎ナインが熱い闘志を燃やし、ネット裏では球団首脳が静かに対抗意識を燃やす日本シリーズとなりそうだ。












