巨人・菅野智之投手(24)が「投球スタイル全面変更」の真意を語った。9日のDeNA戦(那覇)に先発した2年目右腕は、6回3失点で自身プロ初の連敗。試合後は「初回の3点ですね。すごく反省している。今後、こういうことがないようにしないと」と反省しきりだったが、今季は投球スタイルの変更が注目されている。昨季までのスタイルを封印したのはなぜか。そこに秘められていた決意とは――。
台風8号の影響で8日からのスライド登板。この日はその立ち上がりがすべてだった。初回に後藤に浴びた5号3ランが重くのしかかり、2回以降は完全に立ち直るも、そのまま0―3で敗れチームの連勝は3でストップしてしまった。
菅野は「(スライドは)相手も同じ条件。難しい状況でも力を発揮するのがチームの中心選手だと思う。まだまだ甘い」と自分を責めたが、今季は開幕からエース級の活躍を見せている。今季最も大きく変わった点、それは「ムービング系変化球の封印」だ。
「1年でも長く現役を」というポリシーのもと、ヤンキース・黒田をリスペクト。三振を奪うのではなく1球で打ち取る投球を追求し、少ない球数で長いイニングを投げる試合が増えれば、肩の消耗を防ぎ長く現役を続けることになると位置づけた。
しかし、2年目の今季は変化球もスライダー、シュート、カーブ、フォークと基本的な球種に終始。カットボールはおろか、昨季注目を浴びたワンシームに関してはまったく投げていない。何が菅野を変えたのか。すると「去年までは、ごまかしごまかしで僕は投げていた。ワンシームとかカットボールとか…。今年はもうカットボールとか、ワンシームなんてボールは投げてないです。投げようと思えば投げられると思うんですけど、もう今はシュートとスライダーですね」と“今まで僕は間違っていた”とばかりに反省を口にしたのだ。
そこには昨オフ、悩んだ末に導き出した答えがあった。「去年、1年間ローテーションを任されて戦ってきて、やっぱこれじゃ壁にぶつかるなと。ボールをこねくりまわして動かすことはいつでもできる。35とか40歳過ぎたときに取っておこうと思った。それで僕はやらなくなりましたね。この冬ずっと考えて、こうしたボールは投げなくなりました」(菅野)
昨季、前半戦8勝2敗だったが後半5勝4敗と苦しんだ。周囲はスタミナ面を課題に挙げていたが、菅野本人は「ムービング系」中心で現役を貫くことに不安を感じ苦悩していたのだ。そこでの結論は、直球をはじめ、基本となるボールの精度アップなくしてムービング系は生かせないということだった。
「2年目のジンクス」をものともしない活躍の裏には「2年目の決意」があった。その決意は初の連敗を喫してもブレることはないか。












