苦しみのループからなかなか抜け出せない。広島は25日の巨人戦(東京ドーム)に3―5で逆転負け。先発の玉村は6回3失点と粘ったが、打線が援護できなかった。21日のヤクルト戦から3連敗で最下位脱出の兆しすら見えない。

 そんなチームと同様になかなか調子が上がらないのが鈴木誠也外野手(27)だ。東京五輪の野球日本代表・侍ジャパンでも4番を務めたコイの主砲だが、後半戦に入ってから本塁打ゼロ。この日も3打数無安打に終わった。

 佐々岡監督は「(鈴木誠)本人も苦しいと思う。相手の一発攻勢も見てモヤモヤしていると思うけど、1本出れば変わってくる」とかばった。2016年から5年連続で打率3割以上を達成しているが、25日現在で打率は2割9分1厘と今年はとりわけ苦しんでいる。

 できる限りの試行錯誤をしている。鈴木誠は「やらなきゃ変わらないので」とし、そしてこう続ける。「うまくいっていたら、怖くて変えられないと思います。でも今は(状態が)良くないので新しいことをやらないと何も変わらない」。

 ヤクルト戦では練習前の青木に話を聞いた。「自分だけじゃどうしようもできないので、いろんな人の話を聞いています。青木さんは(プロで)10年以上やっていて経験もある選手。自分は経験がないので聞くだけでもためになります」

 現状を鈴木誠は「今は(打席で)五分五分の気持ちでやっています。(新しいことが)うまくいけばそれでいいし、ダメだったら『自分には合わなかったんだな』というだけです」と語る。復調のとっかかりをつかむべく、もがいている。