世紀の大争奪戦を制することができるか――。世界最大のプロレス団体「WWE」が、東京五輪レスリング男子フリースタイル125キロ級金メダリストのゲイブル・スティーブソン(21=米国)に熱視線を送り、交渉を重ねている。

 WWEはスティーブソンの身体能力やキャラクター性を高く評価し、五輪前から接触。獲得に向けた交渉を行ってきた中、金メダルを獲得したことで評価はさらにアップした。あるWWE関係者は「決勝でああいう(残り1秒でバックを取り逆転という)劇的な試合ができるのは心が強い証拠だし、その後バック宙をしたキャラクターも素晴らしい。現WWE王者のボビー・ラシュリーもレスリング出身。ヘビー級というのも含めて魅力だし、必ず人気が出る」と高く評価する。

 だが、そんな逸材にラブコールを送るのはWWEだけではない。総合格闘技団体の「UFC」や「ベラトール」も交渉のテーブルについているとされる。それでも関係者の話を総合すれば、WWEは最も有利な立場にいるという。それを物語るように、スティーブソンは21日に行われたWWE真夏の祭典「サマースラム」でリングに登場。その後はツイッターにWWE最高執行責任者・トリプルHとのツーショット写真を投稿し、ブロック・レスナーのサプライズ登場を喜ぶなど〝プロレスオタク〟ぶりも披露した。

 さらに22日にはビンス・マクマホン会長に肩を抱かれた写真とともに「会いたかった人」と投稿し良好な関係をアピールしたが、これからも大争奪戦は続く見通しで、まだWWE入りが確定したわけではない。それでも前出の関係者は「ブロック・レスナーやカート・アングル以上の逸材なのは間違いない」と鼻息は荒い。絶対に逃すつもりはないようだ。