プロレスラーとしての実績だけでなく、どれほど多くの人の人生に影響を与えてきたか――。TAJIRIは、長年憧れ続けてきた浅井嘉浩(ウルティモ・ドラゴン)の偉大さを、そんな視点から語った。自らも浅井への憧れをきっかけに、人生が大きく変わった一人だった。
浅井に憧れたのは、TAJIRIだけではない。「体がそんなに大きくないけど、結構、上で活躍できているレスラーは、大概どこかでウルティモ・ドラゴンに憧れたっていう過去があるんです」。
浅井がメキシコで創設した闘龍門も、後進の育成につながった。当初は手探りの状態だったが、次第に浸透していった。闘龍門出身のレスラーは数多く、浅井は選手としてだけでなく、育成の面でもプロレス界に足跡を残した。
「おそらくプロレス界で、誰かの人生を良い方向に変えた実績と影響力が、一番ある人だと思う」。その評価を象徴するのが、続けて口にした「人の人生を変えちゃう人なんですよ」という言葉だった。浅井が残してきたものは、リング上の実績だけでは測れない。
その言葉を裏付けるのが、自身の経験だ。「大学時代に憧れて、翌日からもうアルバイトしてお金をため始めて、4か月後にはメキシコに行きましたからね」。浅井が人生を変えたレスラーの一人が、ほかならぬTAJIRIだった。












