DDT3日の両国大会で、新日本プロレスのザック・セイバーJr.(39)が青木真也に完勝した。

 試合は、戦前に〝日英技巧派対決〟と期待された通り、両雄の技が正面からぶつかる一戦となる。青木に足関節を狙われたザックが腕を取って応戦するなど、上下を目まぐるしく入れ替わりながら押さえ込みとサブミッションを取り合い観客を沸かせる。

 中盤には〝飛び関十段〟の異名を持つ青木にザックが飛び付き腕十字を敢行。これを青木に腕十字に切り返されると、ザックは足関節を狙って隙間を作ってから押さえ込みで解除するなどやりあう。さらにザックはタックルからアキレス腱固めからヒールホールドを狙ったが、足4の字固めで切り返されるなど押し込まれた。

青木真也(左)に足関節を曲げられるザック・セイバーJr.
青木真也(左)に足関節を曲げられるザック・セイバーJr.

 終盤には場外に出たところをトペで追撃され、リングに戻されるとニードロップ、卍固めと攻められエイオキクラッチを狙われ、これを脱するも足関節を狙われギリギリまで追い込まれた。それでもなんとかロープエスケープすると、最後はエイオキクラッチをクラーキーキャットで切り返してギブアップを奪った。

 試合後、ザックは「青木真也はPRIDEの頃から知っているし、日本だけでなく世界中どこに行ってもMMAで最重要人物の1人だと思います。そしてその技術をプロレスに取り入れ、そこにさらにプロレスの伝統的な動きも取り入れていることが興味深いです」と対戦を振り返る。その上で「柔道やノーギBJJでは手も足も出ないが、プロレスであれだけのグラップラーに勝てたのは重大な意味を持つと思います。今日の試合はこれ以上ないほどにインスピレーションをもらえたので、これを胸に新日本で戦っていきたい」と闘志だ。

 一方、この日からDDT所属となるもその初戦を白星で飾れなかった青木は「負けました。取られた。完敗だ」と声をしゃがれさせる。さらに「楽しかったよ。ずっと続けて楽しかった」とすがすがしい表情で感想を口にした。それでも敗戦には「乗せられたな、最後に。クソ…。エイオキクラッチを返された? そうだね。なんか、技術が違うな」と汗を光らせる。それでも「今日得たことを勉強してもう1回やりたい」とここからの浮上に意欲。最後は「なんでチャトリも榊原信行も花を出さないんだよ。まずはそこからだろ」と意味不明なことをつぶやき、コメントスペースから走り去った。