LLPW-Xの〝ミスター女子プロレス〟神取忍(62)が、自身の「40周年記念大会」(2日、東京・Kanadevia Hall)で現役女子王者から圧巻の勝利を収めた。

 メインイベントでセンダイガールズの橋本千紘と組み、〝太陽神〟SareeeとMIRAI(みちのくプロレス)の強力コンビと激突。現在の女子プロレス界を代表するトップランナーに囲まれた上に、カード発表会見ではSareeeとMIRAIから「名前だけの神取忍には興味がない」と挑発を受けていた。

Sareee(上)からは猛攻を受けた神取忍
Sareee(上)からは猛攻を受けた神取忍

 神取は先発を買って出たが、いきなりMIRAIとSareeeの集中攻撃に捕まる。Sareeeからは強烈なパウンドの連打を浴び、いきなりダウン。それでもカウント8で復活すると、Sareeeにチョップをぶち込み、ラリアートでぶっ放す。

 さらにSareeeには、かつて一騎打ちした〝ミスタープロレス〟天龍源一郎をほうふつとさせる顔面キックを連発。MIRAIからは自身の十八番、スリーパーホールドを決められるが、すぐさま背負い投げで逆転してスリーパーでがっちり。一瞬の隙をついて、SareeeとMIRAIを同士打ちさせると、今度は電撃の腕ひしぎ十字固めだ。

橋本千紘(左上)の連携も冴えた神取忍
橋本千紘(左上)の連携も冴えた神取忍

 MIRAIとは激しい殴り合いになり、容赦ない平手打ち。MIRAIから強烈な張り手をくらいデスバレーボムで叩きつけられるが、カウンターのスリーパーでキャッチする。そのままグラウンドに引きずり込んで8分34秒、胴締めスリーパーで一気にタップを奪った。

 ノアのGHC女子王座を保持するMIRAIから、堂々の一本勝ち。62歳で衰えぬ〝ミスター女子プロレス〟の「格」を示してみせた。試合後の神取は「味方で良かった」と、まずは相棒の橋本に感謝を述べる。

自らの40周年を締めた神取忍(中央)
自らの40周年を締めた神取忍(中央)

 対戦チームについては「ど真ん中行ってるし、パワーもあってなかなか気の抜けないところもあった」と評した上で、勝因には「ベテラン」と即答し「若さもすごくあるけど、経験を積んだタイミングとか隙とかは若干違う」と貫禄をたっぷりに話した。

 今後の戦いたい相手には隣に座っていた橋本を「第一人者」として指名。さらに「まだまだうちの中には若い子がいるから、大舞台に立てるくらいの力をつけてほしい」と後進の育成も誓い、健在ぶりを示す一夜となった。

バックステージで握手を交わす橋本千紘(左)と神取忍
バックステージで握手を交わす橋本千紘(左)と神取忍