待望の1勝だ。レイズが27日(日本時間28日)、本拠地で行われたブルワーズとのワールドシリーズ(WS)第4戦で延長12回まで及んだ死闘の末、4―3でサヨナラ勝ち。対戦成績を1勝3敗とし、敗退の土俵際で踏みとどまった。

 高く弾んだ打球が内野に敷かれた5人シフトを越えて右翼に抜けると、レイズのナインは一斉にダッグアウトを飛び出し、喜びを爆発させた。1点ビハインドで迎えた攻撃は相手の悪送球から得たチャンスを皮切りに同点に追いつき、なおも無死満塁から代打・ウィリアムソンがまさに値千金の一打。WS3連敗で後がなくなっていたレイズはスイープを免れ、28日(同29日)の第5戦に望みをつないだ。

 今季のメジャー最高勝率(6割3分6厘=103勝)を誇り、ナ・リーグ優勝決定シリーズでドジャースも4連勝で下したブルワーズにはやられっ放しだった。レイズにはここからの巻き返しが期待されるが、王手をかけられた苦しい状況にあることに変わりはない。

 米スポーツ専門サイト「アスレチック」は「ミルウォーキー(ブルワーズ)が第4戦で敗れたのは、避けられない結末を1日先延ばしにしただけかもしれない」といきなりの〝冷や水〟を浴びせた。

 その根拠は「ワールドシリーズで最初の3試合に勝利しながら、その後の2試合に敗れたチームは過去一度もない」という歴史。この日の劇的勝利を「いわゆる『ジェントルマン・スイープ』であり、圧倒的な強さを横るチームが格下のチームの面目を保つために、あえて1勝を譲ったようなものだ」とし「これが最後に起きたのは2024年。ドジャースが最初に3連勝した後、ニューヨークでの第4戦を落としたものの第5戦でヤンキースを撃破した。ブルワーズも同じパターンの再現を試みるだろう」とどのみち5戦目に決着すると占った。

「心理的な影響はあるだろうか? おそらくないだろう」。歴史は繰り返されるのか、レイズがジンクスを打ち破るのか…。レイズにとっては歴史との戦いにもなりそうだ。