和製大砲と最強左腕の合体はあるのか。MLBの今オフのFA市場で最大の目玉となっているのが、ドジャースの最強左腕、タリク・スクバル投手(29)だ。

 昨季までタイガースで2年連続のサイ・ヤング賞に輝き、今夏にトレードでドジャースへ電撃移籍。今季限りで契約が満了となってFAとなるため、新契約は残留を図るドジャースを筆頭に長期かつ超高額のオファーが飛び交う争奪戦が見込まれている。

 かつてレッズなどでGMを務め、現在は米スポーツサイト「アスレチック」で記者となっているジム・ボーデン氏は27日(日本時間28日)にスクバルの契約先候補として、屈指の資金力を誇るメッツ、ドジャースの2球団に続いて「ホワイトソックス」の名前を挙げた。村上宗隆内野手(26)の加入で3年連続のシーズン100敗以上から抜け出し、ポストシーズン進出まで果たした下克上軍団も有力候補になるとした。

 チームは村上を軸に地区1位の776得点、211本塁打を記録。課題の一つは得点数に迫る720失点を喫した投手陣の強化にある。スクバルが加われば大幅な戦力アップを見込めるが、老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は「スクバルは野球界屈指の投手の一人であり、その実力は言うまでもない。理論上はどの球団も彼をチームに迎え入れたいと思うだろう。しかし、ほとんどの球団、特にホワイトソックスのような球団にはそんな才能ある選手を獲得する余裕がない。そもそもかつての同地区のライバルを獲得する候補に挙げるべきなのだろうか?」と一蹴した。

 スクバルを獲得できない最大の理由に挙げたのは「それはカネだ」とピシャリ。新契約は山本がドジャースと結んだ12年総額3億2500万ドル(約465億円=当時)を上回る投手最高額になると予想されている。同誌は「ホワイトソックスはこれまでのFAで1億ドル以上の契約を結んだことがない」に前例にのっとり「彼がシカゴに来ることを検討する可能性は低い」とぶった斬った。

 とはいえ、契約はサインするまで分からない。村上とスクバルの〝合体〟が実現すれば、さらなる躍進を見込めそうだが――。