全日本22日の後楽園大会で、3冠ヘビー級王者の宮原健斗(37)が今年の王道トーナメント覇者・本田竜輝を下しV10に成功。自身と川田利明の持つ最多防衛記録に並んだ。
序盤、宮原は場外戦に持ち込まれると鉄柵や鉄柱に叩きつけられてダメージを負った。だが隙をついてリフトアップしてから鉄柵にたたきつけると、ヘッドバッドを何発も叩き込んで反撃。ここから両者は一進一退の攻防を繰り広げ、宮原がスネークリミット(三角絞めからの腕ひしぎ三角固め)を狙えば本田に逆エビ固めで切り返されるなど激しくやりあった。
続くエプロンの攻防で宮原はDDT、パイルドライバーをきめて流れをつかみにかかる。会場に「本田」コールが発生する中、相手の顔を足蹴にしつつ攻勢を強めたが、鬼の形相で立ち上がった本田のエルボーで思わずヒザから崩れ落ちてしまった。
なんとか立ち上がった宮原もヒジを打ち返し、白熱の攻防。両雄は意地を交錯させ譲らぬ戦いを繰り広げ、観客を興奮のるつぼへと導いた。その後、怒とうの攻撃を見せる本田に宮原もカウンターのブラックアウト(ヒザ蹴り)を放つなど応戦だ。終盤まで動きの止まらない熱戦となったが、終盤に本田必殺のファイナルベントを被弾だ。万事休すかと思われたが、ここで脅威のタフネスを発揮した宮原がカウント2で返すことに成功する。そこから最後の力を振り絞るような反撃に出て、最後は必殺のシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪った。
試合後、セコンドの肩を借りて勝ち名乗りを受けた宮原は、3本のベルトを巻くと「今日、本田竜輝と、この記念すべき日に戦うことができて良かったぜ。ただ、まだ戦いは続く。握手はしねえぞ。スーパーヒーローになるんだろ? アナタの笑顔は世の中を幸せにする。それは生まれ持ったものだ。君の笑顔は世の中を幸せにするんだ。俺はこのど真ん中になたっている。次に会う時は真のスーパーヒーローだ。その時また、戦おうじゃねえか」と独特の言語センスで観客を少し戸惑わせつつも歓声を浴びた。
さらに「V10を果たしたぞ。過去にV10の記録を持ったのはスーパーレジェンドの川田利明さん、そして宮原健斗だ。自分のタイ記録を破るために戦う男は俺くらいだ」と小鼻を膨らませた。そこに登場したのは白いスーツに身を包んだ青柳優馬だった。優馬からは「アンタのマネしてスーツで来てみましたよ。そのベルトに挑戦させてください。宮原健斗を倒す準備と覚悟ができました」と挑戦を表明された。
宮原は「青柳優馬。お前と同じリングに立つには久しぶりだな。このベルトを巻く覚悟か。いいじゃねえか。ひそかに待ってたよ。舞台は12月31日、大みそかだ。ただし、この大みそかに向けた前哨戦は一度たりともやらない。次にリング上でお前と会うのは12月31日だ」と、V11戦の相手に認めた上で決戦の場を大みそかの東京・代々木競技場第二体育館大会に定めた。そして「2014年、俺とデビューしたその日から全部前哨戦だ。12月31日、お互いのプロレス人生をかけて戦うぞ!」。最後に観客に向け「あなた方はこの〝生きる伝説・宮原健斗〟を当たり前に見れてよかったな。俺にも感謝しろ!」とこれ以上ないほどの自己陶酔の言葉を叫び、歓声を浴びるのだった。












