新日本プロレス11月3日の広島大会でIWGP GLOBALヘビー級王者ゲイブ・キッド(29=AEW)に挑戦するタイチ(46)が、来年1月4日東京ドーム大会へ向け〝出戻り勢〟排除を誓った。新日本マットはここに来て米国・AEWから大物参戦が相次いでいるが、タイチはこれに反旗。広島決戦でケニー・オメガとの3WAY戦が決まったIWGPヘビー級王者の辻陽太にもエールを送った。

 タイチは17日に母校の北海道・石狩市立花川南中学校で凱旋大会を開催した。師匠の川田利明もサプライズ登場するなど大盛り上がりの大会のメインで、ザック・セイバーJr.とのコンビを復活させ、丸藤正道(ノア)&金丸義信から勝利。丸藤とのシングル戦を熱望すると同時に、継続開催を誓った。

地元・石狩での「学校プロレス」で、ノア・丸藤正道(左)との対戦を実現させたタイチ
地元・石狩での「学校プロレス」で、ノア・丸藤正道(左)との対戦を実現させたタイチ

 大団円で大会を締めくくったタイチの次なる目標は、GLOBAL王座奪回だ。18日に取材に応じ「ゲイブがベルトを雑に扱ってるとかうんぬんよりも、俺としては辞めた連中が簡単に戻って来て、デカい顔してワガママ好き放題やってる環境を終わりにしたいっていうのが強い」と闘志を燃やした。

 今年4月両国大会ではウィル・オスプレイの「日本復帰戦」を大々的に銘打った団体に問題提起したが、主張は今も変わらない。「これが続くとお客さんも『またAEWに行った選手が誰か戻ってこないかな』みたいな期待を抱いてしまって、他の選手も『じゃあ俺も…』ってなっちゃうでしょ。G1の決勝戦も両国のメインも素晴らしかったじゃない。なんで俺たち新日本で勝負しないの」

 オスプレイ、ケニーに続きジョン・モクスリーの再参戦も決まり、MJFも大岩陵平に対戦要求するなどAEW勢が大挙押し寄せており、来年1・4ドームでは〝全面対抗戦〟の様相も呈している。だが、タイチは「俺たち1年間戦ってきて、集大成がそこに向かってるの? AEWを倒すために頑張ってるの? うちにはドームで客呼べるスター選手がいませんみたいな白旗だけは揚げてほしくないし、新日本同士の本物の戦いを見せるべきなんじゃないの? だからGLOBALだけでも引っぺがしてやろうって」と持論を展開した。

10・12両国でAEWのケニー・オメガ(上)に襲撃されたIWGP王者・辻陽太
10・12両国でAEWのケニー・オメガ(上)に襲撃されたIWGP王者・辻陽太

 広島ではIWGP王者の辻がケニー、ボルチン・オレッグとのノンタイトル3WAY戦を控えており、今後の挑戦者争いを占う一戦となる。タイチは「(ケニーが)ドームのメインをかっさらってやろうって魂胆が丸見えじゃない。あの2人が手を組んででも止めるべきじゃないかなって。もし辻がケニーを仕留めたとしたら、今度は俺がそこに入ってもいいわけだし」と外敵退治を厳命した。

「俺はAEWの人間が王者としてドームに上がることを、自分の手で阻止したいだけ。確かに生え抜きじゃないけど、俺だって20年新日本の選手として、いい時代も悪い時代も見てきたんだから。協力と依存は違うでしょって」。ベテランの意地が、開いた禁断の扉を閉ざすことができるのか――。