女子プロレスが復興途上の能登に元気を届けた。東京女子プロレスが18日、石川・七尾市の和田内スポーツセンターで「がんばろう七尾!能登!能登元気女子プロレス」を開催。会場には625人(超満員札止め)が詰めかけ、石川県出身の高見汐珠がメインイベントで躍動した。
2024年1月の能登半島地震から2年9か月。大会が行われた和田内スポーツセンターは、発災直後に避難者を受け入れ、支援物資の集積・分配拠点にもなった場所だ。現在も仮設住宅での生活を余儀なくされている住民がいるなど、復興は道半ば。それでも、かつて被災者を支えた体育館が、この日は女子プロレスへの大歓声に包まれた。
大会前には、七尾市の茶谷義隆市長がリング上で「発災直後はまずこんなことは考えられなかったです。でも、これは一歩ずつ復興に向かって進んでる証かな」と感慨深げにあいさつ。「まだまだ仮設住宅に入っている方、不便な生活をされている方、たくさんおられるとは思いますけど、一歩一歩ですけど、前に向かって進んでいこうではありませんか」と呼びかけた。
そしてメインイベントでは、石川県出身の汐珠がプリンセス・オブ・プリンセス王者の荒井優希、瑞希と組み、中島翔子&上原わかな&鈴木志乃組と激突。序盤からドロップキックを決めると、荒井&瑞希を呼び込んで連係攻撃を仕掛けた。一時は相手チームの集中攻撃に苦しめられたものの、反転式ミサイルキックで反撃。終盤には中島を相手に振り子式ドロップキックを叩き込み、相手チームの連係を分断した。最後は荒井が志乃をサソリ固めで仕留め、地元での勝利に貢献した。
試合後、荒井は「能登のために私たちができることはきっとこのリングで変わらぬ姿を見せることだと思っておりますので、そんな私たちを観て、誰かに少しでも元気が届けばうれしい」と思いを吐露。マイクを渡された汐珠も「地元で試合できるのめっちゃ楽しいし、これからも石川県にもいっぱい元気を届けていきたいなって思いました!」と声を弾ませた。
バックステージでも汐珠は「七尾は初めてで、めちゃくちゃいろんな大変なことがあった地域の方に、今日元気を届けられたんじゃないかなって思ってうれしかった」と笑顔。「地域の方がいっぱい来てくれたので、東京女子を好きになってもらえたらいいなって思いました」と語った。
また、東京女子プロレスを代表してリーダーの山下実優も「私たちも全力で闘って、その気持ちが伝えられるように全力で闘ったので、また七尾市に来たいなと思いました」と再訪を熱望した。
被災地に元気を届けようと乗り込んだ東京女子プロレス。最後に荒井は「私たちが元気を届けるという立場ではあったんですけど、来てくださった皆様からとても大きなパワーと元気をいただきました」と感謝した。復興への歩みを続ける能登に、女子プロレスの熱気と笑顔が広がった。












