阪神が15日のDeNAとのCSファイナルステージ第2戦(甲子園)に0―1で敗れ、2試合連続の零封負け。優勝アドバンテージを含む対戦成績が1勝2敗となり、王者が窮地に立たされた。

 この日は打線がわずか1安打に封じられた上、試合前から暗雲が垂れ込めていた。3冠王の佐藤輝明内野手(27)が前日の第1戦でコンディション不良を訴え、ベンチ入りメンバーから外れた。藤川球児監督(46)は「出場できるかどうか微妙なところで、佐藤を入れることによって、他の選手にもし何かあった時に響くところがあった」と説明。限られたベンチ入り枠を考慮した苦渋の決断だった。

 さらに、試合では6回二死からの攻撃で森下翔太外野手(26)が二ゴロに倒れた際、右太もも裏を押さえて交代。指揮官は「現状報告としては画像を撮りに病院の方に行っています」と話した。これに続く虎将の説明では「レギュラーシーズン中より抱えていたものもあるし、休養してもなかなか取れないであろうところを出場していた。こちらもあまり公にしないようにはやってましたけど、全力疾走ができる状態じゃない時もありながら出場していた」と吐露。満身創痍で戦っていた実情を明かした。

 先発の高橋遥人投手(30)は奮闘した。6回一死満塁のピンチを切り抜けるなど8回5安打1失点。ただ、8回二死から牧に痛い決勝ソロを浴び、力投は報われなかった。藤川監督は「今シーズンを表すようなピッチングだった。素晴らしかった」と左腕を称賛。「勝ちに結びつけて明日以降頑張って、また高橋が登板できるようにしなきゃいけない」と巻き返しを誓った。

 それでも気になるのは佐藤と森下の〝74発コンビ〟の状態。藤川監督は「普段から佐藤もそうですけど、全選手が全力でやり尽くしている現状があるので、また応援してほしい」と訴え「どんな時だってこうなる可能性は秘めている。総力がどれだけあるのかというところも一つの試練」と顔を上げた。球団史上初のリーグ連覇を成し遂げた猛虎が、最大の試練に直面している。