【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】 スポーツトレーナー・永井正彦氏が実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス企画。今回は限られた場所でも可能なストレッチを紹介します。

【お悩み】災害時、避難所でできるストレッチを教えてください。(40代男性)

【アドバイス】下半身を柔らかく保つ「爪先立ちストレッチ」と「ペアストレッチ」を!

【解説】被災地ボランティアに行くので、避難所などの限られた場所でもできるストレッチを伝えたいという男性からの相談でした。

 避難所の共用スペースは限られていますが、過酷な状況下でまずケアしてほしい部分は下半身です。お尻や足が固まってしまうと、腰を痛めやすくなってしまいます。腰は体の要なので、この男性には限られたスペースでもできる下半身ストレッチを伝えました。

 まず行ってほしいのは立った状態で足首とふくらはぎを鍛える「爪先立ちストレッチ」です。可能であれば段差を利用し、足の爪先部分を段差の上に乗せた状態で爪先立ちを繰り返すと、ふくらはぎ全体の血流が良くなります。いきなり行うとバランスを崩し、転倒する恐れもあるので、最初は壁に手を突きながら行ってください。

 さらに2人1組になって、1人が両足を前に真っすぐ伸ばして座る長座の姿勢を取り、もう1人が背中を優しく押して前屈を深める「ペアストレッチ」も有効です。

 私も東日本大震災時には避難所にボランティアで伺いましたが、被災された方たちは不安が絶えない状況下に置かれているので、お互いに触れることで安心感が得られ、少しは心が和らいだと言ってくれた方もいました。

 避難所では水は貴重ですが、風邪予防として1日最低1回は口をすすぐことを習慣にすると、衛生面もケアできます。

 就寝に関しては、もしも横になることに不安を感じるようであれば、壁に寄りかかり、タオルケットや毛布などをギュッと抱えた姿勢で就寝すると背中やおなかが何かにくっついている形になるので、安心感が得られる場合もあります。

 エコノミークラス症候群予防のため、10分程度でも構わないので定期的に歩くことも忘れないでください。