米国・WWEのライブイベント(ハウスショー)で異例の最高峰王座交代があり、話題となっている。

 12日(日本時間13日)にチリ・サンディエゴで行われたハウスショーでは、地元出身のステファニー・バッケルが、女子世界王者のリブ・モーガンに挑戦した。王者、挑戦者とも確執のある〝ザ・マン〟ベッキー・リンチが特別レフェリーを務めたが、試合中に王者リブともめ出した。

 リブがステファニーに必殺のオブリビオンを決めても、「2」でカウントをやめて代わりに両手の中指を突き立てる。この隙を逃さず、ステファニーはスーパーキック、SVBを叩き込み、最後はバッケルインフェルノ(コークスクリュー式月面弾)を決め、リブから3カウントと最高峰ベルトを奪った。

 4月に王座をリブに奪われてから、母国で5か月ぶりの奪還。WWE公式X(旧ツイッター)で公開された動画では観衆が大熱狂する中、昨年9月にステファニーに同王座を奪われたイヨ・スカイ、ベイリー、ソル・ルカが駆けつけて場外で新王者を祝福した。イヨはステファニーを肩車するサービスぶりで、さらにエプロンを叩いてライバルの戴冠を喜んだ。

「FOXニュース」傘下の「アウトキック」によると「ハウスショーとは毎週開催するメインショーとは別に開催される、テレビ中継されないイベントのこと」。ロウ、スマックダウンの合間に行われる〝巡業〟のようなもので、タイトル移動はめったにない。「レッスル・ピュリスツ」によれば、WWEの女子最高峰王座がハウスショーで移動したのは2007年4月のパリ公演以来、約19年半ぶりのことだという。
 
 11日(同12日)のスマックダウン(メキシコシティー)では、統一WWE王者のCMパンクが前王者のサミ・ゼインに敗れ、最高峰ベルトを奪還された。米国・WWE傘下のメキシコ・AAAの年間最大イベント「トリプレマニア34」(13日=同14日、メキシコシティー)では、エル・グランデ・アメリカーノがAAAメガ王者のドミニク・ミステリオを破り、同王座を初戴冠した。

 チリ、メキシコで3本の主要ベルトが一気に移動。WWEマットは激動の時代へ突入するのか。