ドジャース・大谷翔平投手(32)がマウンドから遠ざかって2か月がたとうとしている。左ヒザ、右腕の不調で8月30日(日本時間31日)に予定された復帰登板は消滅。攻撃面でも不振が続いているとあって、多くの米メディアから今季中の投手復帰を断念し、打者だけで勝負するべきだとの論調が相次いでいる。
地元紙「カリフォルニア・ポスト」は1日(同2日)、「打撃だけに専念させるべきだという声が出ているにもかかわらず、球団は依然として大谷が今年中にマウンドに立つことを目指している」と伝えた。その理由について同紙がフリードマン編成本部長を直撃したところ「彼(大谷)は明らかに再びマウンドに立ってチームを助けたいと思っている」と打ち明けている。
また、フリードマン氏によると、復帰を目指した初期段階でのブルペンでは「調子が良かった」という。段階を上げ、同22日(同23日)に行った打者を相手にしたライブBPでは「少し痛みを感じた」ものの「予想通りだった」「試合後の筋肉痛のようなものだった。そこで(プランとして)『練習の成果を定着させ、復帰後も安定してプレーできるように徐々に耐性を高めていこう』ということになった」と想定内だったとしている。
しかし、登板予定の2日前のブルペンでは球数が20球程度にとどまり、フリードマン氏は「我々には(大谷が)せかされているように感じられた」と〝異変〟を察知。復帰登板を取りやめる決断に至ったのだという。フリードマン氏は「我々としては『この日までにXに到達しなければならない』というプレッシャーを取り除くこと。そして何よりも『可能な限り慎重に、最善の方法で進めるようにしよう』ということだった」とリセットすることこそが最善策と判断した。
当然、痛みや違和感の程度は本人にしか分からない。大谷の意向を尊重し、復帰への道を模索することは簡単ではない。フリードマン氏も「夜には指名打者を務める選手と調整プロセスを進めることは難しい」と認めつつ「彼の攻撃力を損なうようなことはしない」と前置きした上で「重要なことは彼とのコミュニケーションであり、彼の気持ちや回復状況を把握すること。各セッションを終えた後の状態を見て、その都度対応していく」「彼ができることは何でも非常に有益で大きな助けになると思う」と復帰計画を前進させていくつもりという。
役割が投打にまたがり、9月のペナントを戦いながらどちらの力も最大化させる難解な復帰ロードは実を結ぶのか――。












