「10月の切り札」が、ついに本性を現した。ア・リーグ東地区首位を走るレイズで、フレディ・ペラルタ投手(30)が世界一への最後のピースになりつつある。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は1日(日本時間2日)、ペラルタの復調で「レイズの展望が劇的に変化した」と報じた。

 トレード期限前の8月2日(同3日)にメッツから有望株3人との交換で加入した右腕は、移籍後最初の4試合で21回1/3を投げて防御率7・17、5本塁打を浴びるなど期待を裏切った。ところが26日(同27日)のタイガース戦では6回2安打無失点。続く1日に本拠地トロピカーナ・フィールドで行われた古巣メッツ戦でも初回先頭打者に一発を浴びた後は立て直し、6回3安打1失点、7奪三振、無四球で6―2の勝利を呼び込み、自らも今季7勝目をマークした。

 直近2試合は計12回で被安打5、11奪三振、与四球ゼロ。シーズン防御率も4・96まで下がり、昨季ブルワーズでリーグ最多17勝を挙げた姿が戻ってきた。前出のON SIは投球フォームの微調整を復調の要因に挙げ、このペラルタが加わった先発陣を「ア・リーグ最高」と評価する。

 ドジャースとは因縁もある。昨季はレギュラーシーズンで2戦2勝しながら、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦では5回2/3を3失点で敗戦投手となり、ブルワーズも4連敗で敗退。昨オフには、そのドジャースの補強候補にも浮上していた。

 レイズは1日終了時点で83勝55敗、勝率6割1厘はメジャー全体2位で、3連覇を狙うドジャースの82勝56敗、5割9分4厘を上回る。ワールドシリーズでぶつかれば、王者を押し切っても、もはや驚きではない。昨秋ドジャースに夢を砕かれた右腕が、今度はその3連覇を止める側に回ろうとしている。