柔道男子無差別級で1985年世界選手権覇者の正木嘉美(まさき・よしみ)さんが8月30日に死去した。64歳だった。2日に全日本柔道連盟が発表した。

 大阪府出身で奈良・天理高時代に頭角を現した。天理大では国際大会でも活躍し、山下泰裕、斉藤仁らとしのぎを削った。五輪の出場はかなわなかったが、全日本選手権を2度制すなど、国内外の大会で実績を残した。

 現役引退後は天理大監督として、12年ロンドン五輪100キロ級代表の穴井隆将らを指導した。2000~08年は全日本柔道連盟の強化コーチ、09年~21年には強化委員として活動した。

 また天理柔道会は正木さんの死去を受けてコメントを公表。「故人は柔道界において幾多の輝かしいご実績を残され、指導者としても柔道の普及・発展に寄与する数々のご功績を収めてこられました。あまりに突然の悲報に関係者一同驚き、惜別の念を禁じ得ません。葬儀につきましては、故人生前のご意向とご遺族のご希望により、近親者による家族葬とされ、ご参列およびご香典、ご供花、ご弔電等すべてご辞退されております。何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます」などとつづった。

 お別れの会は19日に開かれるという。